山田将平の「新劇立志伝」

都内で俳優をやっている山田将平です。主に舞台、映画、読書の感想を書いています。もし宜しければご覧ください。

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2016-07-01から1ヶ月間の記事一覧

倉林誠一郎「劇団は生きている」を読んで

「湯浅さん、ソ連(現在のロシア)にこどもの芝居のよい作品がないでしょうか」と聞いた。 そうすると即座に「あるよ」と返事が返ってきた。「『十二月』っていうんだ」と言う。 後日、翻訳原稿ができた。さすがに傑れた作品だが、題がよくない。湯浅さんと…

ゴードン・フォレル「現代戯曲の設計」を読んで

台本を書きたい。 その想いでこの本を手に取った。 ゴードン・フォレル著「現代戯曲の設計」を読了した。 戯曲とは舞台用の台本のことである。 正確に言うと私は戯曲を書きたい。 研究所に入るまで、今の人が書いたのは現代劇。 シェイクスピアもモリエール…

映画「Ray」を観て

「施しでなく自分の足で立つ。」 米国のジャズ歌手、レイ・チャールズ。 七歳にして、光を失う。 売れない時代、手にしたヘロイン。 そのヘロインが人生を狂わせる。 映画「Ray」を観た。 彼の半生を綴った映画。 何よりも音楽が大好きな盲目の少年。 南部ジ…