山田将平の「新劇立志伝」

都内で俳優をやっている山田将平です。主に舞台、映画、読書の感想を書いています。もし宜しければご覧ください。

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2020-01-01から1年間の記事一覧

中村翫右衛門「芸話おもちゃ箱」を読んで

「あらゆる五感に感じるものをとっさに感じとる研究が必要になります。ほんとに自分自身感じるようになると、自分と役との感情を近づけるためにたいへん大きな役目を果たすことが出来る。」 テレビをふと観ていたら、俳優の中村梅雀さんのファミリーヒストリ…

Testosterone「ストレスゼロの生き方 ~心が軽くなる100の習慣~」を読んで

「尊敬できる人、切磋琢磨できる人で自分の周りを囲めば自然と自分の立ち振る舞いも似てくるし、尊敬できない人、怠け者と一緒にいれば自分もそうなってしまう。」 Testosterone「ストレスゼロの生き方 ~心が軽くなる100の習慣~」を読んだ。 Twitterをふと見…

井野朋也「新宿駅最後の小さなお店ベルク」を読んで

「死ぬまで働き、死ぬまで遊び、死ぬまで語り合い、死ぬまで苦楽を分かち合う。そういう生き方が閉ざされてしまったら、日本は絶望の国になります。」 私が最初に訪れた都会。 町田から小田急線で一本、初めてみる都市。 それが、新宿だった。 井野朋也「新…

岡本太郎「自分の中に毒を持て」を読んで

「繰り返して言う。うまくいくとか、いかないとか、そんなことはどうでもいいんだ。結果とは関係ない。めげるような人は、自分の運命を真剣に賭けなかったからだ。」 多くの人が傷つき悩む今だからこそ、この本を読んで欲しい。 人間に大切な本質を投げかけ…

梅山いつき『佐藤信と「運動」の演劇』を読んで

研究生一年生。 最後の歌の発表会。 そこで歌った「キルキル」いう歌。 その歌詞を作った人が佐藤信さんだと知り、そこから興味を持っていた。 梅山いつき『佐藤信と「運動」の演劇』を読んだ。 早稲田大学、俳優座養成所を卒業後、劇団自由劇場を設立。 そ…

春海四方「前略、昭和のバカどもっ!!」を読んで

「咲きほこる花は散るからこそに美しい。」 昭和を代表する路上パフォーマンス集団、一世風靡セピア。 彼らがどんな生き様を観せてきたのか? その軌跡が描かれる。 春海四方「前略、昭和のバカどもっ!!」を読んだ。 春海さんは都荘という高倉健さんも住ん…

三島由紀夫「肉体の学校」を読んで

彼女の唇は、どんな男の唇にもなかったあの暗い、心をひき込むような味わいを覚えていた。 初めて、この本を読んだのは十九の頃だった。 何故、この作品が今まで生きてきた中で一番面白いと思った小説なのか? 改めて味わいたくなり手に取った。 三島由紀夫…

「どうしたらおもしろい人間になれますか?」を読んで

「どうしてあなたはその仕事をしたいのか?そう問われたときに、言葉に詰まってしまうようでは話にならないでしょう。」 よしもとクリエイティブカレッジ「どうしたらおもしろい人間になれますか?」を読んだ。 お笑い界の大手、吉本興業の制作者を育てる学…