山田将平の「新劇立志伝」

都内で俳優をやっている山田将平です。主に舞台、映画、読書の感想を書いています。もし宜しければご覧ください。

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2020-04-01から1ヶ月間の記事一覧

梅山いつき『佐藤信と「運動」の演劇』を読んで

研究生一年生。 最後の歌の発表会。 そこで歌った「キルキル」いう歌。 その歌詞を作った人が佐藤信さんだと知り、そこから興味を持っていた。 梅山いつき『佐藤信と「運動」の演劇』を読んだ。 早稲田大学、俳優座養成所を卒業後、劇団自由劇場を設立。 そ…

春海四方「前略、昭和のバカどもっ!!」を読んで

「咲きほこる花は散るからこそに美しい。」 昭和を代表する路上パフォーマンス集団、一世風靡セピア。 彼らがどんな生き様を観せてきたのか? その軌跡が描かれる。 春海四方「前略、昭和のバカどもっ!!」を読んだ。 春海さんは都荘という高倉健さんも住ん…

三島由紀夫「肉体の学校」を読んで

彼女の唇は、どんな男の唇にもなかったあの暗い、心をひき込むような味わいを覚えていた。 初めて、この本を読んだのは十九の頃だった。 何故、この作品が今まで生きてきた中で一番面白いと思った小説なのか? 改めて味わいたくなり手に取った。 三島由紀夫…