山田将平の「新劇立志伝」

都内で俳優をやっている山田将平です。主に舞台、映画、読書の感想を書いています。もし宜しければご覧ください。

MENU

2018-12-01から1ヶ月間の記事一覧

獅子文六「断髪女中」を読んで

まるで、本当の家族のように。 獅子文六 作 「断髪女中」を読んだ。 「悦っちゃん」でボロボロ泣いてから、獅子文六ファンになって、思わず読んだ獅子文六の短編集。 そのモダンガール編。 この中の一編「竹とマロニエ」 若い頃に女中奉公をしていたお竹婆さ…

フランソワーズ・サガン 「悲しみよ こんにちは」を読んで

わたしは今でも思い出す。 息を切らしながらの不器用なあのキスの味を。 フランソワーズ・サガン 作「悲しみよ こんにちは」を読んだ。 遊び人の父親レイモンと南仏にバカンスに来ている17歳の少女セシル。 レイモンはこのバカンスに、自分のガールフレンド…