山田将平の「新劇立志伝」

都内で俳優をやっている山田将平です。主に舞台、映画、読書の感想を書いています。もし宜しければご覧ください。

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2018-11-01から1ヶ月間の記事一覧

デュマ・フィス「椿姫」を読んで

名家の息子アルマンはパリですれ違ったマルグリットという女性に一目惚れした。 しかし、彼女は高級娼婦だった。 デュマ・フィス 作「椿姫」を読んだ。 年寄りの資産家の愛人として、日本円にして1億円ほどの年収を稼いでいたマルグリット。 それに比べて800…

北野武「全思考」を読んで

そうか。たけしさんは時代的に状況劇場や天井桟敷と知り合っているんだ。 北野武 著「全思考」を読んだ。 日本を代表するお笑い芸人。 ビートたけし、本名北野武によるエッセイ。 様々な問題に対して本音で語る。 お笑い芸人になった経緯。 母親の敷かれたレ…

永井荷風「濹東綺譚」を読んで

お雪はうみつかれたわたくしの心に、偶然過去の世のなつかしい幻影を彷彿たらしめたミューズである。 雨の日の夜。 街を歩いていると、一人の女が傘の中に入ってくる。 永井荷風 作 「濹東綺譚」を読んだ。 偶然傘に入ってきた女。 玉の井、つまり色街の女だ…

ビートたけし「下世話の作法」を読んで

「全部他人や社会のせいにする。『俺が悪い』と言えないのは、精神的に貧乏なんだ。」 グサッと心の奥に突き刺さる。 ビートたけし 著「下世話の作法」を読んだ。 たけしさんが考える、品や粋とは何なのか? 芸人に必要な作法や芸とは何なのか? たけしさん…

萩本欽一「人生が楽しくなる気持ちのいい日本語」を読んで

「ボクはいい会話でいい買い物ができて、最高に気持ちよかった。」 この気持ちすっごく分かる。 最近、仕事でもプライベートでも買い物するとき、店員さんとの会話を楽しんでいる。 その時に最近、店員さんから 「ホントはダメなんですけど、特別ですよ。」 …

マツコ・デラックス「続・世迷いごと」を読んで

「自然体であることがリアルな演技という論調は、ホントに大っ嫌い!自然な女優なんかいないわよ。みんな、おかしいから女優になっているんだから。」 自然なことへの縛りが解けてきた。 マツコ・デラックス 著「続・世迷いごと」を読んだ。 俳優、女優、タ…