山田将平の「新劇立志伝」

都内で俳優をやっている山田将平です。主に舞台、映画、読書の感想を書いています。もし宜しければご覧ください。

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2021-01-01から1年間の記事一覧

立川談春「赤めだか」を読んで

修行とは矛盾に耐えることである。 立川談春「赤めだか」を読んだ。 天才落語家、立川談志。 その談志さんの弟子である談春さんが、いかにして落語家になったのか。 高校を卒業して、談志一門に入門。 朝晩の新聞配達、寝る時間は4時間という過酷な中での前…

出口治明「人生の教養が身につく名言集」を読んで

「たら」が好きなら魚屋で買え。「れば」が好きなら肉屋で買え。ああしてたら店長になれたかもしれない。ああしてれば結婚もできたかもしれない。でも、順調に人生狂って名古屋に来た今が一番楽しい。出口治明「人生の教養が身につく名言集」を読んだ。日本…

稲盛和夫「生き方」を読んで

結局のところ、人生とはその「今日一日」の積み重ね、「いま」の連続にほかなりません。稲盛和夫「生き方」を読んだ。京セラ、KDDI、日本航空。日本を代表する企業の創設者であり名誉会長。仏教的な考え、宇宙との関わり、松下幸之助、本田宗一郎いった著名…

J・スウィフト「ガリヴァー旅行記(上)」を読んで

「道義心がない場合は、どんなに能力がすぐれていても、それで道徳の不足をおぎなうことはとてもできない。」J・スウィフト「ガリヴァー旅行記(上)」を読んだ。船乗りのガリヴァーは航海の途中に難破して、小人の国と巨人の国についてしまう。それぞれの国…

松浦弥太郎「センス入門」を読んで

「センスのいい人たちは、頭で考えてしゃべるとは限りません。心の引き出しを開けて、思いのままに取り出して見せるという感じでしゃべっているように僕には思えます。」松浦弥太郎「センス入門」を読んだ。センスのいい人になるにはどうしたらいいのか?そ…

斎藤幸平「100分で名著『資本論』」を読んで

彼らは、自分たちの「構想」力と「実行」力を自主管理することで、無用な競争を防ぎ、自分たちと労働環境を守っていたのです。斎藤幸平「100分で名著『資本論』」を読んだ。プロレタリアート、ブルジョア、ソビエト。俳優という職業柄、そういう言葉を耳にす…

桂歌丸「座布団一枚!」を読んで

「いつ楽をするかって、最期に目をつむったときですよ。そのときに楽な心持ちになるために、今の苦労があると思うんです。」桂歌丸「座布団一枚!」を読んだ。横浜の真金町で生を受けた歌丸さんは女郎屋の若様として、幼少期暮らしていた。中学校を卒業とと…