山田将平の「新劇立志伝」

都内で俳優をやっている山田将平です。主に舞台、映画、読書の感想を書いています。もし宜しければご覧ください。

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2017-07-01から1ヶ月間の記事一覧

獅子文六 「悦ちゃん」を読んで

文学座の創設者。 岩田豊雄のペンネーム、獅子文六。 獅子文六 作「悦ちゃん」を読了した。 ... 父子家庭で育つ十歳の悦ちゃん。 ママが欲しくて、銀座の百貨店で売子として働く鏡子さんに「ママになって」とお願いする。 しかし、パパの碌(ろく)さんは銀…

平田オリザ 「話し言葉の日本語」を読んで

「ヤマ場に音楽がガーンとかかったり、照明が変わったりスモークがたかれたりする。でも、これは決して新劇ではない。」 井上ひさし、平田オリザ 共著「話し言葉の日本語」を読了した。 日本語の話し方の教本と思い、手にした。 すると、有名な劇作家による…

重松清「なきむし姫」を読んで

「あんな会社、だーい嫌いっ!つぶれちゃえっ!」 観覧車のある街で暮らす家族。 小学校からの幼馴染の哲也と結婚し、二人の子供を授かったアキ。 しかし、哲也が神戸へ単身赴任することになった。 そこへ、同じく幼馴染でバツイチの健が引っ越してくる。 子…