「自分の人生は犠牲にしても、他人の人生を犠牲にしてはいけない」
ザ・小町「明日になれば」を観た。
ある兄妹が実家に帰って悩んでいる。
それぞれが婚約者を紹介するにあたって両親に秘密があるからだ。
その秘密を隠したまま、紹介しようとするが、対面当日やはり大ゲンカになる。
親の持つ価値観、子供の持つ価値観がぶつかり、結婚について深く考える。
結婚という一つのテーマをコミカルにかつ、すごい真剣に考えさせる作品だった。
家庭劇という一つのシチュエーションの芝居であれだけ笑いを誘う技術はすごかった。
所作、間、テンポ、どれもリアルで、まるで本当の家庭のドタバタを見ているようだった。
特に終盤の父親が隠していた秘密を語る場面では、それまで多くの笑いを誘っていたが、最後にグッと深い話に誘い込む。
観ていて心が温かくなる舞台だった。