山田将平の「新劇立志伝」

都内で俳優をやっている山田将平です。主に舞台、映画、読書の感想を書いています。もし宜しければご覧ください。

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TRASHMASTERS「掟」を観て

市長と市会議員。改革と保守。理屈と人情。

二つの考え方が合間見える。

TRASHMASTERS「掟」を観た。

架空の地方都市X市。そこで新しい若手市長が当選した。

その市長は市を改革するために奔走するが、議員たちの理解を得ることが出来ない。

強引な物言いで議員たちを怒らせ、議員の居眠りを追求し、新副市長の選出、大手企業の道の駅誘致。

そういった改革の殆どを市会議員に潰されてしまう。

そして、市長はメディアと市会議員の癒着を暴いたり、更に敵を作ってしまう。

お気に入りの場面は2つ。

1つ目は市長の反対派議員が市長に土下座して根回しをお願いする場面。

2つ目は市長が苦戦をして、弱音を吐いて応援してくれる議員と2人きりになる場面。

人間の生き方の難しさを表現しているように感じた。

人間は理屈だけでは生きていけない。いくら正しい理屈でも、人間には感情がある。

しかし、何かを守らないといけない。

その思いを両者が持っていて、そのぶつかりが人間を難しくする。

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